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    創業時の新鮮な気持ちを受け継ぎ浜松らしい「地ソース」をつくりたい(鳥居食品株式会社・社長 鳥居大資氏)

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同社は、鳥居社長の祖父徳治氏がその父芳太郎氏とともに創業。もともと農家だったが、商才に恵まれた徳治氏がダイコン(たくあん)を市場に持ち込んで販売するうち、当時、西洋醤油と呼ばれたソースに着目。タカラソースというブランドで製造に乗り出し、酒販店や青果店などに販売した。

ソース同様、最先端の新奇な商品を好んだ徳治氏は、その後、清涼飲料水やトマトケチャップの製造にも挑戦したが、いずれも本業を凌(しの)ぐまでには至らなかった。その後、トリイソースと名乗りを変え、1976(昭和51)年に謙一氏が二代目を承継。地元企業の工場や食堂、学校、飲食店などに販路を広げた。社長在職中に倒れた謙一氏は、闘病生活を続けながら鳥居社長の奮闘を見届け、昨13年、77歳で永眠した。

               ◇ ◇ ◇

現在、ソースだけでなく食酢も含めると、家庭用商品はだいたい300種類ほどになります。私どもの規模にしては少し多いので、今後は商品構成を見直していかなければならないと思っています。また、パッケージの変更なども視野に入れて、商品力を強化する必要性も感じています。

▲野菜や果実を煮る鍋の小ささを強みに変え、小回りのきく多品種少量生産を実現。ほとんどの工程が、昔ながらの手作業で行なわれる



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(株)名南経営コンサルティング
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