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闘うトップ2014年2月号
多くの販売店と共存しながら帽子の素晴らしさを広く伝えたい(株式会社栗原・社長 栗原亮氏)
オープン以来の22か月間は、箸にも棒にもかからずで、まったくの赤字でした。さすがにもう無理だろう、と。やけになったわけでもないのですけれど、あるとき、友人に「おいしい屋台がある」と誘われて、おでんを食べに行ったんですね。
何の拍子にか、ふと見ると、赤いちょうちんに「おでん」と書いてある。「これだ」と思いました。早速、同じようなちょうちんを買ってきて、「帽子屋」と書いて店頭につるしたんです。すると、それまで店の前を素通りしていたお客様が興味を示してくださるようになって、売上も急に伸び始めた。最も少なかった月商が130万円くらいでしたから、ほぼ10倍ですね。残り2か月で10か月分の劣勢を挽回して、2年目は赤字を免れることができました。嘘のような、本当の話です(笑)。