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  • 闘うトップ2014年6月号

    ネットショップ支援サービスで宮崎に1,000人の雇用を生み出したい(株式会社アラタナ・社長 濵渦伸次氏)

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カフェバーの経営に失敗し会計の大切さに気づく

そのうちネットショップがどうにか軌道に乗ると、けっこう売れ始めました。1着10万円以上もするダウンジャケットが、ネットで売れるんですね。そうした様子を見ていると、地方都市の小売店も将来を悲観する必要はないように思えてきました。ネットショップに活路を見出せば、郊外型の大型ショッピングモールにお客様を奪われた商店街も、少子高齢化で活気を失なった地方都市の個人商店も、まだまだやっていけるのではないかと思ったんです。

同時に、実際にネットショップを担当してみて、その構築も運営も、決して容易ではないことを実感していました。ある程度の知識をもたない人がオリジナルのサイトを手掛けるのは、現実問題として、ほとんど不可能です。専門業者に委託しようにも、場合によっては100万円以上の資金が必要になる。

一方、既存のサイバーモールに出店すれば比較的、低コストで済みますが、仕様が決まっていて、他のネットショップとの差別化が難しいんですね。食料品店であろうがアパレルであろうが、共通の仕様を利用することになるので、存在が埋没する可能性が高い。そうした事情を考えると、結局、業績不振に悩む小売店にとって、ネットショップは現実的な選択肢ではなかったわけです。

また、自力でオリジナルのサイトを構築できたとしても、それを「売れるサイト」にするのは大変です。

たとえば、商品の特徴をお客様に伝えるには、見栄えのよい写真や的確な文章が不可欠です。商品の1つひとつについて、そうした工夫を凝らしながら、商品の発送もサイトのメンテナンスも行なうと、もうそれだけで精一杯なんですね。私自身、アパレルショップのネット通販を担当していたとき、商売の基本である接客とか集客にまで手が回らなくなってしまうことに、もどかしさを感じていました。そして、同じような悩みを抱えるネットショップは少なくないに違いないと感じていました。

そうした私の個人的な経験から、ウェブの専門知識をもつ友人とともにネットショップの支援サービスの開発に取り組み、生まれたのがカゴラボです。EC用のオープンソースをベースとしているため、従来より低コストでオリジナルのサイトを構築できます。また、拡張性が高いので、初心者から大規模ネットショップまで、お客様の規模に合ったサービスを提供することができます。これまで、およそ800店舗にご利用いただいてきました。



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『実践 経営実学 大全』
(株)名南経営コンサルティング
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